スタッフ

はじめまして。院長の田口英司です。

出身は、日高地方の浦河です。

平成12年に、山口大学を卒業しました。

同年十勝NOSAIに就職し、平成15年、縁あって士別動物病院の門をたたきました。

 他に、当病院には、士別動物病院の創業者である、石田優。授精師の、柏木信之の計3人で、運営しております。


私の職場紹介 (2019年北海道獣医師会雑誌に掲載)

私の職場紹介

 

士別動物病院にきて       田口 英司  (有限会社 士別動物病院 

 

  私は、現在、士別動物病院にて、代表をしています、田口と申します。北海道獣医師会専務の菅野先生より、職場紹介の依頼を受けまして、私どもの職場を紹介させていただきます。管野先生とは、親しく何かにつけ心配りをしていただいたこともありまして、断ることも出来ず、執筆依頼を快く受けた次第です。

 私が、士別動物病院に就職したのが、平成15年ですので、気がつけば15年も士別に住んでいることになります。

 士別動物病院は、会社としては平成141月より、始まっていますが、その6年ほど前より、前代表である石田優氏が、旧士別農業共済組合を辞し、開業をしました。

 私はというと、大学を卒業後、NOSAIに就職しましたが、求められる職員像には、なかなか到達できず、自問自答の日々を送っていました。会社、農家、自分、それぞれの求める獣医師像が違い、悩める時代でした。そんな中、ある方から紹介がありまして、士別動物病院に就職することになりました。

 私が、士別動物病院に就職して、まず驚いたのは、石田氏の哲学でした。以下に石田氏の言動を少々列挙してみます。

「獣医師は、農家を儲けさせるのが仕事だ」

「農家と獣医師は平等の関係だ、どちらが偉いわけでもない」

「起立不能は、病気じゃない。3産以上の牛は、どんな牛も低Caになっている。酪農家自らにCaを皮下に投与させている」

「乳房炎は、獣医師の指導のもと、酪農家自らが考えて治療するものだ」

「酪農家には極力、夜は呼ぶな!と言っている。だから、難産のやり方を教え込んできたんだ」

NOSAIでは、1回も聞いたことがない言葉ばかりでした。

石田氏が、産業動物の獣医師の立ち位置を、合理的で納得のいく形で実践していたので、私は、とても感動しました。士別の酪農家も、石田氏のアドバイスと情報をもとに、自ら考えて酪農を実践していたことにも、感心しました。また、石田氏が、酪農家の自立をうながすことで、獣医師も酪農家も、お互いが幸せになっているとも思いました。

私としても、士別動物病院に就職して、会社と、農家に求められる獣医師像と、自分の求める獣医師像が、一致しました。

 それまで、獣医というより、NOSAIの職員として、仕事をしていた自分にとって、獣医師というシンプルな存在だけで、仕事が出来ることに限りない幸せを感じたものでした。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉がありますが、NOSAIという大きな組織では、求められることが多岐に渡り、私のような人間にとっては、士別動物病院の規模と自由さが、ちょうど良かったようです。

士別動物病院では、酪農、肉牛、仔牛の預託施設という、3つの業態で、仕事をさせてもらっています。それぞれの分野が絡み合い、相互に獣医の経験を補完してくれるので、刺激があり魅力的な職場だと、思っています。個体診療、群管理、農家従業員へのアドバイス、経営者との話し合いなどなど・・・。問題は色々と発生しますが、自ら考え、決断し、実行できる責任と自由が、士別動物病院にはあります。問題の結果を自らが経験し、考察と反省を重ねることで、確実にステップアップできている実感もあります。

 また、士別動物病院は、メーカーやディーラーの担当者、大学の先生とも、近い距離で色々と交流が持てるのも特徴の一つです。未承認薬の開発の治験なども、お手伝いすることがあります。多くの方と、相互に情報交換し、新しい知識や業界の情報なども、得る事が出来ます。

 牛を取り巻く環境は、年々変わって行くと思いますが、これからも地域に根差した獣医療を実行し、農家に必要とされる動物病院でありたいと思っています。

 

 最後に、誌面をお借りしまして、これまでお世話になりました、各地の先生に深く感謝致します。田口も、元気に暮らしております。