牛舎の環境

今日の北海道は、全道的に暖かく道東のほうでは、30度を超えたようです。昨日の士別地方は、大変風が強く私のうちのこいのぼりも、吹き流しを結んでいたひもがとれて、外で遊んでいた次男坊がそれを拾って、興奮して家に届けてくれました。

肉牛農家さんの牛舎でも、気温、風、湿度、床の状態、牛の密度などあらゆる環境の変化で、牛の健康状態が変化します。病気を治そうと治療している一方で、環境の悪化によって病気を増やしているという現実があります。

そこで、私が考えるこれからの大規模肉牛農場で必要とされる人間なんですが、「注射器を持たないで病気を治す人間」です。牛群の管理を、気温、風向き、風の強さ、湿度、昨日との温度変化、牛床のアンモニア濃度、あらゆる指標を駆使して、病気の発生を最小限に抑えるスペシャリストです。環境と牛群の健康状態との関係を突き止めて、実験的対策を試みて、日々の考察を積み重ねることによって、ストレスなしの牛舎環境を維持していく。こんな任務を、実行できる人間です。

私自身も、牛舎を歩いていて何か確かな法則性を、見つけ出したいと思っています。「意識」ですね!