将来の日本

また古いデーリーマン(2014年10月号)に、将来の日本の農業、畜産についての興味のあるデータが載ってました。

品目別総生産量指数(2015=100)


2015年 2020年

2025年

2030年
 コメ 100 94.63 90.71  87.71
小麦 100 105.87 109.66 111.55
生乳 100 87.02 75.74 65.99
牛肉 100 82.12 67.92 56.55

品目別総消費量指数(2015=100)


2015年度 2020年度 2025年度 2030年度
 コメ 100 91.71 83.45 75.23 
パン 100 104.83 109.48 114.31
牛乳 100 87.45 76.13 65.77
チーズ 100 108.28 116.01 123.51
牛肉 100 91.70 84.57 78.29

JC総研客員研究員の姜薈氏推計

我々の従事している、酪農関連では生乳の生産量がたった10年で、25%も減少してしまいます。これは、今後10年で牛の数もおよそ25%減るということを意味しています。肉牛に関しても同じです。この急激な減少を、どう捉え対策をしていくか?地域としては、後継者を持続的に養成していくシステムを早期に立ち上げる必要がありますし、我々というか私は、選ばれる獣医になるという方法しかありません。そのために出来ることは、信頼される人間になるしかないのかな?農家を幸せにする。これだけです。

ただ、一方でパンとチーズの消費量は増えていきそうな予想になっています。この表だけ見てくとあと15年後の日本の食卓では、チーズがかなり活躍していそうです。牛肉の減った割合と同じ割合で、チーズが増えています。チーズに活路を見出すのも一つの選択なのでしょうか?




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コメント: 1
  • #1

    ゴルゴ15 (水曜日, 10 6月 2015 16:49)

    興味深いデータありがとうございます。
    生乳の生産と牛乳の消費がほぼパラレルなのは興味深いです。これは人口減によるものなのでしょうか?となると、人口を増やすしかないですね。
    一方、チーズの消費が増えているのは、“輸入”像で補っているという理解でしょうか。悔しい気がしますが、国産で勝負するならコスト部分の改善が急務でしょうね。同じく牛肉も生産量に対して、消費量の落ち込みは緩やかですので、輸入が増える、ということでしょうか。
    人口減、輸入(グローバル化)という点で変革は必須ですね。