5分でわかる乳汁を使った、妊娠判定

 DAIRYMAN2018年9月号に、北海道大学工学部教授の渡慶次学先生が、開発中の妊娠判定紙チップのことについての、インタビュー記事が掲載されていました。この、紙チップを用いて、乳汁を使い妊娠判定を行うと、プロジェステロンの濃度を感知し、約5分で妊娠判定が可能になるそうです。さらに、この紙チップ、妊娠後18日~20日前後で判定が可能だそうです。

 最近、日本でもPAG(妊娠関連タンパク質)検査によって、妊娠30日以上の牛で、妊娠判定が行われています。PAGに関しては、北海道の各地で、ローリーの運転手さんが乳汁を回収し、乳検組合が判定を行うようになってきました。妊娠判定が、従来よりも早く、しかも、獣医を呼ばなくても好きな時に行えるため、多くの酪農家がそのありがたみを実感しています。

 人間でも、尿によって妊娠鑑定が可能なのですから、いつか牛でもこのようなものが開発されて欲しいと思っていましたが、とうとう実用化されそうです。